山口県の介護事情 PR

山口県の介護事情|高齢化が進む今、介護職が必要な理由とは?

山口県の介護事情|高齢化が進む今、介護職が必要な理由とは?
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山口県は全国トップクラスの高齢化県

山口県は全国トップクラスの高齢化県

山口県は、全国でもトップクラスの高齢化が進んでいる地域です。令和5年10月1日時点の推計人口を見ると、総人口約129万8千人のうち65歳以上が約45万9千人、75歳以上が約26万人を占め、高齢化率(65歳以上人口割合)は35.3%、後期高齢者率(75歳以上人口割合)は20.0%となりました。この高齢化率は全国平均29.1%を大きく上回り、都道府県別では全国3位の高さです。

白書の推計では、山口県の65歳以上人口割合は2050年には42.3%、75歳以上人口割合は27.0%まで上昇すると見込まれており、高齢化率はさらに7ポイント上昇します。人口構造の変化により、高齢者支援や介護サービスの需要は今後も増え続けることが明らかです。

(※出典:内閣府「地域別に見た高齢化」/ https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/html/zenbun/s1_1_4.html

なぜ今、介護職が注目されているのか?

介護職が注目される4つの理由を示したイラスト

こうした背景の中、あらためて注目されているのが「介護職」です。介護の仕事が注目される主な理由は次の通りです。

圧倒的な人材需要:厚生労働省の試算では、介護職員は2026年度に約240万人、2040年度には約272万人が必要で、毎年約6万3千人の増員が必要とされています。山口県の高齢化率は全国平均より高いため、県内の介護施設でも人手不足が続いています。

(※出典:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」/ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html

年齢や学歴を問わない:介護業務には配膳や掃除、レクリエーションの補助など無資格でも担当できる仕事が多く、未経験から始められるハードルが低いとされています。現場で働きながら初任者研修や実務者研修を受ければ、入浴や排泄介助などの専門業務を担当でき、国家資格の介護福祉士も目指せます。

高齢者を支えるやりがい:介護職は利用者や家族から直接感謝の言葉を受ける機会が多く、介護労働安定センターの調査でも「仕事の内容・やりがい」に対する満足度が高い結果が出ています。利用者の自立を支援したり、チームで連携してケアにあたることがやりがいにつながると報告されています。

今後も安定した仕事:高齢化は今後も進行するため、介護職は長期的に需要が見込まれる安定した職種です。40〜50代からの転職者も多く、調査では介護施設の34.3%が定年年齢を65歳以上とし、18%は定年制を設けていないというデータもあります。年齢を気にせず長く働ける環境が整っています。

介護の現場は「きつい」「大変」といったイメージが先行しがちですが、未経験者向けの支援や研修制度が整ってきており、実務経験と資格取得によってステップアップできる職業でもあります。

山口県も介護人材の育成に注力中

山口県も介護人材の育成に注力中

山口県では介護職への就業を促すためにさまざまな支援制度が用意されています。その一つが、山口県福祉人材センターが実施する「介護に関する入門的研修」です。この研修は介護の仕事に興味がある未経験者を対象に、4日間(21時間)で基本的な介護知識・技術を学び、施設見学や就職相談まで含まれています。受講料は無料で、修了者には修了証明書が交付され、就職支援も受けられます。各会場20名程度の少人数制で宇部市や岩国市、山口市など県内複数の会場で開催されるため、地域に密着した学びの機会となっています。

また、宇部市では介護人材確保のために「介護職等就職支援助成制度」を設けています。市内の介護施設に常勤で就職した場合、就職時一人1回50,000円、就職1年経過後一人1回50,000円(非常勤の場合は2万5千円)の助成金が支給されます。助成を受けるには2年間勤務を継続することや市税の滞納がないこと、他の補助金を受給していないことなど条件があります。経済的な支援を受けながら介護職に就ける点は魅力的です。

山口県にはこのほか、介護経験者が復職する際に準備金(40万円以内)を貸し付け、一定期間勤務すると返済が免除される「介護人材再就職準備金貸付制度」や、資格取得費用を助成する制度なども用意されています。こうした自治体や県の支援制度を活用すれば、経済的負担を抑えながら介護の仕事に就くことが可能です。

地域密着で介護に関わるという選択

山口県で生活しながら地域の高齢者を支える仕事に関わることは、地元に貢献する大きな意義があります。介護職は単なる仕事にとどまらず、人の生活を支える社会的使命を担っています。利用者や家族に寄り添うことで地域社会から感謝されるだけでなく、自分自身も成長できる仕事です。

介護職のメリットとデメリット

介護職のメリットとデメリット

介護職には多くのメリットがある一方で、現実的な課題も存在します。以下に代表的なメリットとデメリットをまとめます。

メリット
  • 需要が高く雇用が安定している:高齢化の進行により求人が絶えず、山口県では特に需要が大きい。
  • 未経験・無資格から始めやすい:配膳や清掃など無資格でできる仕事があり、働きながら資格取得が可能。
  • キャリアアップの道が多い:介護福祉士や認定介護福祉士、ケアマネジャーなど資格取得により給与アップや専門職への道が開ける。
  • やりがいや社会貢献を感じられる:感謝される場面が多く、仕事への満足度が高い。
  • 家族の介護に役立つ知識が身につく:介護の知識は将来家族の介護にも役立つ。
  • 公的支援制度が充実:県の入門研修や市の助成金、資格取得支援など経済的・技術的サポートが受けられる。
デメリット
  • 身体的・精神的な負担が大きい:入浴や移乗など利用者を支える力仕事が多く、身体的負担がかかる場面が多くあります。また、急変対応や看取りなど心身に負担がかかる場面もあります。
  • 給与水準が低い傾向:山口労働局が毎月公表している「職種別有効求人・求職・求人賃金状況(バランスシート)」によると、令和7年6月時点で介護サービス職業従事者の求人賃金(求人票に記載された月給)は上限22万456円、下限18万9,091円で、求職者の希望賃金は20万3,714円でした。月給を年収換算するとおおよそ約226万~265万円程度にとどまり、全国平均(常勤月給33万8,200円)と比べても低い水準です。処遇改善加算など政策的な賃上げが進んでいますが、長期的なキャリア形成のためには資格取得や経験を積み、ケアマネジャーなど上位職へステップアップすることが重要です。
  • 夜勤や不規則な勤務:施設によっては夜勤があり、生活リズムが乱れやすい。夜勤を避けたい場合は通所型施設や日勤中心の職場を選ぶ必要があります。
  • 資格取得の負担:直接介護に関わる業務には資格が必要で、働きながら資格取得の勉強をする負担があります。ただし研修や助成制度を活用すれば負担を軽減できます。

まとめ

山口県は全国でもトップクラスの高齢化率を抱えており、今後も高齢者人口は増加すると予測されています。介護職は未経験者でも始めやすく、やりがいを感じられる仕事である一方、身体的・精神的負担や給与面の課題もあります。県や市町村は介護人材の確保と育成に力を入れており、4日間の入門研修や助成金制度など多様な支援策が整っています。

これから介護の仕事を考えている方は、まず入門研修や資格取得支援制度を活用しながら経験を積み、自分に合った働き方を探してみてください。

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