山口県の介護求人の現状

山口県では、高齢化が全国平均を上回っており65歳以上人口の割合は35.3%と全国平均より約6ポイント高く、高齢化率3位という状況です。そのため介護人材の需要は高く、介護分野でも求人が増えています。
なお、参考指標として総務省統計が公表する全業種を対象とした有効求人倍率(季節調整値)を見ると、全国平均が1.24倍程度で推移する中、山口県は2024年6月以降1.65~1.75倍と全国を上回る水準です(都道府県別有効求人倍率)。ここでの有効求人倍率は介護に限ったものではなく、事務や販売などあらゆる職種を含むため、介護職だけの求人倍率とは異なります。しかし、この数字から県内全体で求人数が多く、求職者の取り合いになっていることが読み取れます。労働市場がタイトな状況は介護の現場にも影響し、慢性的な人材不足が続いていることを示しています。
求人が多い地域ランキング
県内でも求人が集中している地域は偏りがあります。介護求人サイトによると、下関市、宇部市、山口市、岩国市、周南市といった都市に求人が多いと紹介されています。特に下関市・宇部市は人口規模が大きく、特別養護老人ホームやグループホームの新設が続いているため募集が活発です。また、周南市や岩国市では病院併設型の施設や訪問介護事業所が増えており、病院併設・施設併設型の求人が目立ちます。
求人検索サイトの使い方

介護求人を探す際は、複数の求人検索サイトを併用するのがおすすめです。特に正社員求人を中心に探したい方は、大手転職サイト(介護ワーカー、マイナビ介護、レバウェル介護など)を活用すると効率的です。これらのサイトは正社員求人の掲載数が多く、勤務形態・資格要件・夜勤の有無などの条件別に検索できるほか、キャリアカウンセラーによる相談や履歴書の添削、非公開求人の紹介といったサービスも充実しています。まずは希望の市区町村と職種で絞り込み、次に「未経験歓迎」「資格取得支援あり」「正社員登用あり」「年間休日120日以上」などの条件でフィルタリングしてみましょう。応募の際は募集要項の仕事内容や勤務時間をよく確認し、疑問点は担当者やエージェントに質問して解決するのが大切です。
ハローワークと民間サービスの違い

介護求人は、公共のハローワークと民間の人材紹介サービスのどちらからでも探せます。ハローワークは地域の公共職業安定所が運営しており、無料で求人紹介や面接相談を受けられるのがメリットです。また、地元の施設が多く登録しているため地域に密着した求人が見つかりやすい反面、求人票に書かれている内容以上の情報が得にくいことがあります。これに対し、介護ワーカーやマイナビ介護、レバウェル介護などの民間転職エージェントは、担当者が施設の雰囲気や残業の有無など細かな情報を持ち、非公開求人を紹介してもらえる場合もあります。さらに、応募書類の添削や面接日程の調整などサポートが充実しているので、初めての転職活動でも安心して利用できます。フルタイム勤務を前提に求人を探している場合は、こうした民間サービスの利用がおすすめです。
まとめ
山口県の介護求人は、高齢化率の高さに伴って求人件数が非常に多いのが特徴です。県内の有効求人倍率は全国平均を上回り、特に下関市・宇部市・山口市・岩国市・周南市などに求人が集中しています。求人を探す際は大手求人サイトで条件を絞り込みつつ、公共のハローワークと民間サービスを賢く併用し、正社員を中心とした長期就業を目指しましょう。多様な雇用形態やキャリア支援制度を上手に活用して、自分に合った職場を見つけてください。